Crypt Pad JA

From Mintarc Forge

CryptPad: プライバシーを最優先にした共同作業空間

CryptPad は、オープンソースで開発された、プライバシー保護に特化した共同作業プラットフォームです。Google Docs などの一般的なツールとは異なり、文書編集、ファイル共有、チームでの協働作業を、最高レベルのセキュリティで実現します。その核心にあるのは、エンドツーエンドの暗号化とゼロ知識アーキテクチャです。これにより、ユーザーのデータは常にユーザーのデバイス上で暗号化され、CryptPad の運営者を含む第三者からのアクセスを完全に遮断します。

主な機能: 安全な共同作業のための多彩なツール

  • リッチテキストエディタ、スプレッドシート、プレゼンテーション、カンバンボード、コード/Markdown エディタ、ホワイトボード、投票機能など、共同作業に必要なツールが揃っています。
  • リアルタイムでの共同編集が可能で、複数人が同時に同じ文書を編集できます。
  • 文書ごとに固有の暗号鍵を使ってデータを暗号化し、最高水準のセキュリティを確保します。
  • 暗号鍵は文書のリンクに埋め込まれているため、安全かつスムーズな共有が可能です。

オープンソースの透明性と自由

  • ソースコードは AGPLv3 ライセンスの下、GitHub で公開されており、誰でも自由に検証やカスタマイズが可能です。
  • ユーザー自身でサーバーを構築し、データを完全に管理できます。
  • CryptPad.fr では、無料および有料のクラウドサービスも提供しています。

セキュリティ: 徹底したプライバシー保護

  • ユーザーアカウントは、ユーザー名とパスワードから生成される暗号鍵で保護されます。
  • パスワードはサーバーに保存されず、ユーザー名も管理者から見えません。
  • 文書の内容や利用履歴などのメタデータも最小限に抑えられます。
  • 安全性を最大限に高めるため、強力なパスワードと二要素認証(2FA)の使用を推奨しています。

利用上の注意点

  • 文書の共有リンクには復号鍵が含まれるため、共有相手には取り消し不能なアクセス権が付与されます。
  • アクセス権を取り消すには、文書を複製して元の文書を削除する必要があります。
  • 完全な匿名性は保証されず、IP アドレスなどのメタデータはサーバー運営者から見える場合があります(VPN や Tor などの利用で軽減可能)

利便性とアクセシビリティの向上

  • Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)に準拠し、アクセシビリティとモバイル端末での使いやすさを向上させています。
  • Nextcloud との連携により、暗号化されたファイルストレージと共同作業が可能です。
  • サービス規約に違反するアカウントを管理するためのツールも提供されています。

CryptPad: 安全な共同作業のための強力な選択肢

CryptPad は、オープンソースの柔軟性と強力な暗号化を組み合わせ、従来のプラットフォームに代わる安全な共同作業環境を提供します。特に、機密情報を扱う組織や、厳格なデータ保護基準を満たす必要のあるユーザーにとって最適なツールです。共有リンクの管理やサーバー運営者への信頼など、注意すべき点もありますが、オンラインでの共同作業におけるセキュリティとプライバシーを重視するなら、CryptPad は非常に優れた選択肢となるでしょう。